蒲田、3歳女児放置死について、大田区、検証を始める
6月、大田区蒲田のマンションで、母親が3歳女児を1人残して8日間外出し、女児が衰弱死したという事件には大きなショックを受けました。警察の調査によると、女児の胃の中には食べ物が残っていなかった上、激しい脱水症状を起こしていたとのこと。母親は保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕され、現在は精神鑑定を受けているということです。24歳の母親は高校卒業後に東京に出て働き、結婚、出産、離婚を経て、働きながら、ひとりで子どもを育て一年前には保育園をやめていたことなどがマスコミで報道されていますが、実情はまだわかりません。
多くの子育て支援に係わっている人たちも““何かできなかったのか”“何が足りなかったのか”と心を痛めています。
事件の全貌が見えない中ではどう捉えてよいのかわかりません。しかし事件に接して、ある母親はとっさに『一歩間違っていたら私も当事者だった』と言いました。たったひとりで子育てをするなかでの苛立ちや苦しさに心を寄せる母親もいます。
大田区はこの事件についての検証を始めました。
大田・生活者ネットワークとしても“子どもの生命が守られ、安心して子育てができる環境、サポート体制”を点検し、区への提案につなげていきたいと思います。みなさまにも随時ご報告いたします。