講演会を開催しました ケアの社会化を考える 崩壊寸前の介護保険―あなたはどこで死にたいですか。
講演 小島美里さん NPO法人「暮らしネット・えん」代表理事
岩波書店「あなたはどこで死にたいですか?」著者
日時 2023年1月14日(土)13:30~15:30
場所 大田区立消費生活センター2階大集会室
参加 23名
20年前から「ケアサポートえん」「デイホームまどか」「居宅介護支援ケアプランえん」「グループホームえん」「デイホームえん」「多機能ホームまどか」を開設してきた小島美里さんの講演会の詳しいお話は以下からご覧ください。
生活者ネットワークでは2022年12月8日に厚生労働大臣、財務大臣あてに以下「介護の社会化と在宅介護を後退させないための要望書」を出しました。
1.要介護1.2の生活援助サービスの介護予防・日常生活支援総合事業への移行に反対します。
2.要介護・要支援者の9誰もが安心して介護サービスが受けられるために、現在の居宅介護支援費(10割給付)の維持を強く要望します。ケアプランの有料化によって介護保険制度の理念が崩壊することが懸念されます。断固反対を表明します。
3.利用者の自立支援を目的とする歩行補助具・歩行器・手すりなどの福祉用具レンタルを販売へ変更、ケアプラン給付削減が、利用者の自立の阻害や要介護度の重度化になることが懸念されます。現場の福祉用具事業者や理学療養しなどの専門職の意見も十分聴き取り検討することを要望します。
4.2024年改定で挙げられている利用者負担の増、「現役並みの所得」「一定以上の所得」の判断基準の見直しの項目、5月の財政制度審議会での利用者負担原則2割負担について、利用者家族の立場から反対します。
2024年度から実施予定の3年に1度の介護保険制度の改定では要望1.と2.については今回は見送り、次の2027年度制度改定に向けて議論をしていくという事になりました。
介護保険が出来て23年が経過し、認知症対応が必要な現状の中で、身体介護中心の介護保険制度の問題点が表面化してきています。介護保険の利用者視点や現場を担うヘルパーの処遇改善の声が反映されないことが、ヘルパーの人材不足に繋がっています。
引き続き制度改定に注目し意見表明をしていきます。
大田・生活者ネットワークでは今後も学習会や声を届ける活動をしていきます。