5/13(火)第三回おしゃべりカフェ

5/13(火)14時〜
大田・生活者ネットワーク事務所にて
第三回おしゃべりカフェ

初めての参加でした。今回は「介護保険サービスについて」とのことで、ぼんやりとしか考えていなかったことが、明確になり気づきが多かったです。普段では聞けないご意見などたくさんの意見交換ができました。

・介護サービスに関する利用者調査の報告

27自治体に住む190人(男性54・女性136)からアンケート回答による調査(一部調査員が入力)回答者は184人で平均年齢86.8歳とご高齢の方が多数であった。うち有職者は9人であった。
特に印象に残ったのは、「主な介護者」のうち娘・嫁・妻など女性が主な介護者であることがわかったこと。
また、介護者の平均年齢は66.85歳と老々介護の実態が見えた。

利用しているホームヘルプサービスは
1.掃除  2.家事援助  3.入浴・清拭  4.調理・洗濯
の順に多かった。
要支援の方がほぼケアプランを認識していることに対し、要介護の方はケアプランを認識していない方が多かった。このことから、自分で動ける方の方が自立への目標と計画を認している傾向がうかがえる。

福祉用具のレンタルサービスに関しては
1.レンタルベッド 2.車いす 3.その他(シルバーカーや押し車・タッチアップ、歩行補助具等)
の順に多かった。
介護認定を受けていてサービスを利用していない方は0であった。

「生活の中で困っていること、欲しいと思っているサービス」に関しては
話し相手や一緒にお食事する方が欲しい 片付けを頼みたい 通院同行 特別な買い物 風呂掃除
などのお手伝いが欲しいとの声があったとのこと。
「介護が必要になったときの暮らし方」「最期はどこで迎えたいか」は「自宅にいたい」との声が多かったようだ。
私自身母が40代で介護が必要になり、家族が大変だったことを思い出し、介護する側と必要な側の尊厳を思うと、とても考えさせられた。(両者に良い社会が望まれる)

合わせて「訪問介護事業所に関する実態調査」の報告もいただく。
様々な福祉事業に関して感じるが、国は民間事業者の参入を増やし続けている反面、事業者の保障や働いているヘルパーの報酬アップは逆行しているように思える。
社会福祉法人しかできなかった事業が民間にわたり「利益優先」=「質の低下」になっていないか疑念が生じるとの意見もある。また処遇改善加算の難しさも知った。
このままでは、訪問介護事業所は10年後には立ち行かなくなるのではと危機感を感じるという。
また、介護事業はじめ様々な場面で「人員不足」の危機に関しての意見があった。

その他自由意見交換で、次回のテーマの学校の事、教育の事、電磁波の事、スマートメーターの事、最近の子供事情(ドイツのマイスター制度と比して)などが参加者から上がった。

年金問題に加え、介護事業も頼れなくなる未来を思うと不安になる。行政の役割を考え、政治も根本から変えなければいけないと感じ、福祉事業従事者の処遇改善が喫緊の課題と感じた。
(参加者 M.N)