ゲノム編集食品とはどんなものかご存知ですか?

7月22日 講師:印鑰 智哉さん【ゲノム編集食品の真実~タネから考えるわたしたちの未来~】に参加しました。

ゲノム編集食品とは、本来の植物や生物の遺伝子にある特定の機能を人為的に破壊し、細胞の一部を操作する技術と知りました。多くの報道では「自然に起きる突然変異のようなもので品質改良と同等」、「遺伝子組み換え食品より安全」などと言われています。しかし、この技術は植物や生物の生態、成長を無視した人為的操作であり、成長過程で組織内に起こるアクセルやブレーキを奪っているとのこと。これは生物に対する虐待といえます。

現在日本では、【トマト】に血圧を下げる効果のあるギャバを増量(5倍)させた「ギャバトマト」、【真鯛】の可食部分を増やすために餌を増やさずとも筋肉細胞を増加させた「肥満真鯛」などの研究が進み、トマトの流通は始まっています。

これらの植物や生物は、その個体以外の遺伝子を組み込むわけではなく、内包している遺伝子を操作する技術のため安全である、とされているため、食品となる際の安全審査会の設置や表示義務を必要としていません。国は、ゲノム編集食品は検査で判別することができないと伝えていますが、実際には検出できる、とのこと。

アレルギー体質の人をはじめ、人為的な操作による食品を回避したいと考える人は少なくありません。せめて、表示があれば消費者が選択できます。消費者に選択する権利はあると考えます。

現在、ゲノム編集食品開発企業がギャバトマトを、学校教育の中の作物栽培に活用してもらおうと、小学校や介護施設に苗を無料配布する動きがあります。

私たちは安全性が保障されていないゲノム編集食品を教育に入れていくことに反対します。