OTA未来カフェに登壇した伊藤さんが記事になりました

新聞に紹介されました。8月3日(火)毎日新聞夕刊

 

大田・生活者ネットワーク主催のOTA未来カフェに登壇していただいた伊藤楓さんですが、彼女の3年遅れの成人式の模様が紹介されました。

 

伊藤楓さんは、家庭での虐待により5歳で児童相談所へ措置、それからは児童養護施設で育ち、18歳で退所、就職しましたが、不当な待遇やパワハラにより、会社の寮を飛び出し、一時は路上生活も経験しました。現在はようやく生活は軌道にのっています。

 

OTA未来カフェでは2回に渡り、彼女の話をお聞きし、現状の社会的養護に欠けていることに思いを馳せるひとときを持ちました。根本的に虐待をなくすには、親へのサポートが絶対的に必要だということ、被虐待児へは心のケアが必要であること、人間関係は暴力ではなく言葉による交流が必要で、そのためには社会全体の人権意識の向上が問われること、など、私たちだれにも関わる大事な提言をいただきました。

 

さて、経済的にもまったく余裕のない楓さんは、成人式は自分には関係のないものだと思っていたそうです。しかし、大田・生活者ネット区議のきたざわ潤子の友人がイチゴイニシアチブという児童養護施設等に七五三や成人式のお祝いをプロのカメラマンらとチームを組んで出かけるボランティア活動をおこなっているので、楓さんに3年遅れの成人式を誘ってみますと、快諾をもらいました。

 

イチゴイニシアチブの心のこもった準備、企画に賛同し場所を提供してくれた池上の古民家カフェ「蓮月」、そして地域の人も庭をのぞきにきてくださり、「きれいね」「おめでとう」の言葉が行き交ったひとときでした。

 

“すべての子どもが祝福されて自分に自信をもってほしい”、というイチゴイニシアチブのめざすところが、社会全体に広がってほしいと願うものです。

 

伊藤楓さんは、施設退所者をサポートする活動をしていきたいという夢を持ち、そのための準備に励んでいます。

 

毎日新聞デジタル紙面 https://mainichi.jp/articles/20210803/dde/001/040/045000c

 

イチゴイニシアティブ

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イチゴイニシアチブのお祝い (ichigoinitiative.jp)