おおたユニバーサル駅伝大会  ~違いを知って共に支え合う心地良さを体験する~

6月4日(日) 、今年も大田スタジアムでユニバーサル駅伝が行われました。

“障害があってもなくてもいっしょにスポーツを楽しもう、違いを認めって、支え合う楽しさを味わおう”という主旨で毎年行われ、今年で10回目になります。

 

 

 

 

 

 

 

スタート準備

 

さまざまな年代の人たちが一緒になって活気あふれたイベントを創り上げています。リクライニング型の車いすの人が、日頃こんなに風を切って走ることはないのではないでしょうか。

ユニバーサル駅伝とは

様々な障害を持った方を含む5名の選手に中高生3名の伴走者と学生2名のチームリーダーがつき、10人編成で競い合うゲームです。1区間1キロのコースを5人の選手がタスキをつないでいくのですが、速さを競うのではなく、予想したタイムに最も近いチームが入賞というゲームです。

 

 

 

 

 

 

 

ゲスト ハンドサイクリスト 永野明さん

ハンドバイクリスト 永野 明さんのチャレンジ

伴走者やチームリーダーは大会前に研修を受けて、支え手になる心構えを持って集まりますが、なんと10人の顔合わせは大会当日が初めてだということです。開会式前に、チーム名を決め、走る順番を決めて、予想タイムを設定するのです。いっしょに考えて、助け合いながら汗を流すことでチームワークが生まれることでしょう。

支え合う社会をめざして

チームを構成する中高生や学生、そしてたくさんの実行委員、ボランティアスタッフ、盛り上げの東調布中学のチアリーディング部、医療班にはボランティアで牧田病院から医師と看護婦がいらしているなど、すばらしい大田の協力体制です。

 

 

 

 

 

 

 

東調布中学校チアリーディング部

 

目の見えない方が伴走者といっしょに力強く走る姿からは、短時間に学生と信頼関係を作られたことに驚くと同時に、日頃、障害をお持ちの方はスポーツをするチャンスがあるのだろうか、と気になりました。学生も共に活動をすることで、多くの気づきがあることでしょう。その気づきが社会をよくするためのそれぞれの一歩となることも期待するものです。

ユニバ-サル社会の実現という理念が日本中に広がって、3年後の東京パラリンピックにはさらに高まることを心から願うものです。