7月4日(日)『おおたく環境探検隊』が主催した公園作りを考える講演会が田園調布せせらぎ公園で開かれた。講師は東京港野鳥公園などの設計に携わっている林聡彦(はやしとしひこ)氏。水とみどりを活かした公園づくりについて話された。
林氏が過去に設計した東京湾野鳥公園は、潮(水)の流れ・鳥が見える位置・鳥が逃げない距離・入場者の動線、鳥からの視線など、それぞれ十分に考慮して、観察小屋、遊歩道などを整備したそうである。今では年間を通し約100種類の鳥が飛来しているとのことだ。
今講座の会場となった「せせらぎ公園」は、区内では貴重な湧水があり、環境探検隊が日頃から、子どもたちが自然と触れ合えるコミュニティーの場としての活用を提案し続けている。林氏は今後の環境探検隊に、奪われてしまったら再生できない崖線・湧水などを残し、“ここでしか出来ないこと”に臨むようエールを送っていた。区の公園を管理している清掃課、環境探検隊、周辺住民などが協力することで、園内に新たな水路や田んぼの拡大が実現していくかもしれない。数年後には蛍の飛ぶ公園になるかもしれない。多くの人が関心を持つことで実現していくと感じた。(や)