6月8日 中学校教科書採択問題学習会に参加して
今年は、各地の教育委員会で教科書を選ぶ年です。その中で特に歴史をゆがめ、憲法を敵視し、戦争のできる国をめざす「郁鵬社」と「自由社」の内容が注目されています。
6月8日、きゅりあんにおいて、講師に藤村妙子さん(公正な教科書採択を求める大田区民の会会員)をお迎えし、「郁鵬社」の何が問題なのか、緊急学習会を開催しました。
すでに大田区では採用されている(全国で14地区、都内では大田区と武蔵村山市)「郁鵬社」の教科と他社の教科書を比較したところ、その大きな違いに驚きました。
国民よりも国家、国民の権利よりも義務が最優先されているのです。
たとえば、労働者の権利について、郁鵬社の中学公民教科書は「1日8時間労働制」の一言のみで、それが「規制」であることはもちろん、その「規制」が必要な理由も記述されていません。他社の教科書では休日の規定など「労働者の権利」がきちんと説明されています。
また、労働を取り巻く状況についても「若者の雇用は景気の影響や雇用形態の多様化により不安定」と不安定の原因の記述はありません。他社では「企業は、賃金が安く経済状況の変化に応じて雇用を調整しやすい非正規社員を増やすようになった。」と説明されています。
その内容は全体があたかも現政権の政策に沿う「PR本」のように見受けられます。
では、私たちができることはなんでしょうか。
「教科書展示会に行きアンケートに意見を記入すること、教育委員会の傍聴会に足を運ぶことです。」と藤村さんはお話しされました。
是非、この機会に市民の意見を反映させるよう行動しましょう。
中学校教科書展示会
会場(所在地) |
日程 |
時間 |
教育センター内教育図書室 |
6月5日から7月2日 |
午前9時から午後5時 |
大森第六中学校 |
6月5日から7月2日 |
午前9時から午後5時 |
区役所本庁舎3階 |
6月5日から6月30日 |
午前9時から午後5時 |
教育委員会定例会の傍聴
6月24日(水曜日)午後2時から大田区区役所本庁舎6階 教育委員会室
(予定が変更になる場合がありますのでお問い合わせください:03-5744-1422)
6階教育総務課13番窓口で傍聴手続きが必要です。希望者が30名を超えると抽選となります。