競技用車いす開発・製造について 株式会社松永製作所 社訓:挑戦・革新 地域産業委員会の行政視察

2017年9月2日 14時32分 | カテゴリー: トピックス

2017年8月28~30日に地域産業委員会の行政視察で、岐阜県養老郡養老町の松永製作所をお訪ねしました。

創業から43年、お父さんの情熱を引き継いで若々しい松永社長がその理念を語ってくださいました。

会社を設立した当時はまだ車いすは今ほどポピュラーではありませんでしたが、障がいをもっても強く生きている人に触発され、多くの障がいをもっている人たちが、引きこもることなく、どんどん社会に出てほしい、との願いで、製品作りにまい進してきたとのことです。今では福祉・医療分野で業界第1位のシェアを誇ります。初めは全てオーダーメードだったものが、徐々に、病院用のスタンダード型の注文が増えるなど、マーケットが広がってきました。高齢化社会を迎え、ゴールドプランなど、国の施策で、車いすの給付も始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

工場で一台一台手作業で製作されている

 

しかし松永製作所の追求する姿勢は、大量生産とは対極の“ユーザー一人一人にパーソナルな満足を届けること”ということです。ユーザーとのコミュニケーションを通してその生活環境、身体状況を的確に把握し、使い心地のよい最適なものを作っていくという開拓精神が新たな開発につながり、現在は、車いすバスケットの製造に取り組んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

バスケット用の車いす

 

そしてこの分野で大田区の町工場との協力連携が図られようとしています。大田区の町工場と組むことで期待することは、との質問に、“下町ボブスレーにみるようにキャッチボールしながら仕事をするという仕事の在り方に可能性を感じるからだ”とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

フレームを作る原料のアルミ

 

“選手の好みにアジャストしていく車いす作りは選手との対話からはじまる”と社長の言葉にありましたが、コミュニケーションが基本なのですね。

 

 

 

 

 

 

 

車いすバスケットの選手には松永製作所の車いすユーザーも

 

60個ほどのパーツでできている車いすですが、車いすバスケットに見るような激しい動きに対応するには、さらなる技術や精度が問われることでしょう。

部品を作る大田区の多くの町工場の職人技の誠実で正確な仕事の価値がこの競技用車椅子開発に際して、あらためて評価される機会になることを願うものです。

 

 

 

 

 

 

 

グッドデザイン賞をたくさん受賞していると説明

 

今年フジテレビで放映されたドラマ「君に捧げるエンブレム」では松永製作所の車いすが使用されたそうです。

君に捧げるエンブレム