発達障害勉強会 ~当事者による~ 8月8日 目黒中小企業センターにて

2017年8月14日 14時24分 | カテゴリー: トピックス

主催はBeU-青年期発達障害当事者コミュニティ。現役の発達障害当事者の大学生が、活動主体で、団体の理念は、「誰もが個性を最大限発揮できる世の中をつくる」です。

 

趣旨:代表のNさん(ADHD当事者)から

社会的に大学生の発達障害当事者へのサポートは薄い。しかし大学4年間は人生について考える大事な時期であり、この期間に何をするかはその後の人生に大きな影響を及ぼす。当事者が自分の強みを作り、「自分らしく」生きることを支援していきたい。これまでに青年期の当事者会、大学での授業や講座を通じた啓発活動、勉強会を行ってきた。

 


 

代表のNさんは、大学生になってからご自分の発達障害のことを自覚されたとのこと、普段の生活の中ではあまり困らないけれど、ストレスを感じる場面ではパニックになったり、複数のことを同時にできなかったりと心あたりがあり、自分で心理学の本を調べて思いいたったそうです。15人に1人が発達障害ではないかといわれる今、社会に出る前の支援の必要性を思い立ち、そのために休学をして活動を開始されたとのこと、この日は当事者が多く集まり、学校や社会生活での困った経験など具体的な事例を含めてのフリートークでした。

 

当事者間での意見交換は、お互いの話をよく聴きあうことで、励ましや気づき、情報交換になり、仲間といっしょに活動することで、社会の改善に向けての大きなアプローチにもつながる可能性も感じました。社会人になってからちょっとした工夫で仕事がしやすくなるのなら、就職への支援は本当に重要ですし、社会全体への啓発活動の必要性を感じたひとときでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者の声から

・ADHDとアスペルガーを持っているが、20年、福祉の仕事に携わっている。経験を積み重ねることで社会をくぐりぬけてきた。
・ADHDとASDの当事者。大学院生のとき、自ら、診断を受けに行ったが、医者からは診断してもらえず、睡眠薬を処方された。
・小学3年からASD、ノートが取れない、精神年齢が幼いといわれた。小中高と普通で4年大学に入り、民間企業に内定しているが、やっていけるかどうか不安。
・忖度ができない。相手の思いを感じることができない。
・自分ルールで生きている。
・障害ではなく「症候群」ではないか。
・感覚過敏の人が多い。
・エンジニアをしているが、現場ごとのローカルルールが理解できない。納得しないと受け入れられないし、心の壁が高い。
・弟がADHDだが、空間認知能力が強いので、その力を活用できないか。弟が社会にできる前に、社会を変えたい。
・発達障害だから・・・ではなく、「この人は何に困っているのか」という視点が大事。
・“どう育ってきたか”、成育歴が後々に影響する。自己肯定感を育むことが大事。
・職場で自分のことを話したら、理解してくれる人が表れた。社会に出たら、自分で動くしかない。
・社会人になるためには、自分の特性を説明できる、言語化できることが大切。
・学校の先生が、感覚過敏が原因の行動を理解してくれない。養成校での勉強がもっと必要ではないか。
・失敗の経験をもとにパターン化して対応するようにしてきた。
・「適当に」ということが理解できないので、具体的に指示してもらわないとわからない。
・人との距離感や物のいい方を覚えるソーシャルスキルトレーニングという方法があるが、そればかりだと個性をつぶすリスクはないか。
・学校現場で、学力や机の上の勉強だけが重視されているのは辛い。勉強以外の活躍できる場が必要。
・クラスが少人数だと人との関係性がつくりやすい。学校はもっと少人数制にすべきではないか。フィンランドでは少人数のインクルーシブで対応できている。
・自分と同じような特性の人と話すことで自分のことがわかってきた。
・親が先回りしてなんでもやってくれたので、自分のやりたいことがわからなくなった。
配慮のし過ぎはよくない。子どもにはやりたいことをやらせることが大事。
・社会に出てから2次障害、うつ、統合失調症になることがあるのはもったいない。
・エジソン、アインシュタイン、黒柳徹子さんなど社会で活躍している人が少なくない。
・自分の適性を知ることが大事。

 


 

課題

・学校教育の現場でどのような支援が必要か
・少人数学級の重要性
・自己肯定感を育てるには
・障害の告知の仕方は?
・当事者の仕事の選び方
・特性と当事者とはどのように付き合えば良いか。その方法。
・教職課程で発達障害について、どのようにして教えていくか

以上。


 

当事者会での意見交換を通して、私は、発達障害の子どもを育てる”親へのサポート”の重要性を強く感じました。必ずしも理解のある人ばかりではない厳しい社会、本人が社会に打って出るには、”スキル以上に自信(自己肯定感)”が必要です。
そして”助けを求める力”が。
 
だとすると、成育環境をつくる親をどうサポートするかは重要な視点です。
行政も子どもを育てる親へのサポート体制をさらに研究する必要があります。
 

●私が多くを学ばせてもっらた本

発達障害の子を育てる58のヒント (ヒューマンケアブックス)

 

●参考:(四谷学院のHPより)

自閉症スペクトラム障害とは

注意欠如・多動性障害(ADHD)とは

LD(学習障害)とは