街に潤い、くらしの中の音楽と語らい  クロスクラブ・社会に開かれた部屋

2017年5月21日 16時15分 | カテゴリー: トピックス

久が原のクロスクラブにてピアノ・オルガンコンサートが開かれました。近代日本建築運動のリーダーとも言われる山口文象さん設計の自邸には、今、音楽家のご子息、勝敏さんが奥さまと暮らしていらっしゃり、ピアノ教室や音楽サロンを主宰、時々、コンサートを開催されています。

 

 

 

 

 

 

ピアノ・オルガンコンサート

この日はオリジナルの他、ラヴェル、チャイコフスキー、ベートーベンなど勝敏さんアレンジの美しい旋律をオルガン、ピアノで聴かせていただきました。
クロスクラブの1階がコンサート会場。建築家の文象さんが1階はパブリックスペース、社会に向けて開かれた部屋にしたいという思いで設計したと聞きましたが、確かに、その思想が流れているようでした。外でもなく、中でもない、人と人がリラックスして出会う場所、演奏者と聴衆を共に柔らかく包み込むような、親近感を醸し出す居心地の良い空間でした。

 

 

 

 

 

 

 

庭全景

演奏が終わると部屋から続く中庭に移動。素焼きのタイルの床、アカシアの大木、豊かな木々の緑、美しい草花、清々しい風。ゆったりとした空間で、お茶とワイン、手作りのサラダクレープとスープ、デザートのサービス。

 

 

 

 

 

 

 

中庭

文象さんは “空間が人をもてなす”という考えを家の在り方に求めており、シンプルな美しさ、デザイン性にこだわっていたと以前お聞きしましたが、自然と一体化した空間が時間の流れを不思議とゆるやかにしてくれるようで、なんとも安らげます。

 

 

 

 

 

 

 

中庭

お父さんの文象さんが設計した家で、芸術家の息子が新たな息を吹き込んでいる家。
地域の中で人々に安らぎと新たなエネルギーを与えてくれる場所の力を味わいました。

 

 

 

 

 

 

 

ピアノ

 

 

 

 

 

 

 

オルガン

 

現代は、外の人を拒絶するような家が多くなってきていますが、昔は縁側があって、外に向かって開かれており、外でもない、中でもない空間があったものです。街の中に、人と人とがうまく出会えるすてきなパブリックスペースをどう置きこむかは、これからの街の健康(?)に大いにかかわるのではないかと感じました。

 

 

 

 

 

 

久が原4丁目 クロスクラブ

 

街にはいろいろな人が住んでいて、時には音楽家も住んでいたりします。どこの街でも人と人とのよい出会いの場があり、楽しいハーモーニーを奏でることができるといいですね。
クロスクラブのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭にて